フルトラ式点火は名のごとくイグニッションコイル1次コイルに流れる電流をトランジスタが流したり切ったりします。トランジスタの容量が小さいとせっかく低抵抗なハイパワーコイルを用いても1次電流の抵抗となってしまい、コイルの性能が発揮されないばかりか、トランジスタが発生熱のため破損したりします。
SPIIコントロールユニットでは、SPIIハイパワーコイルの1次コイルに充分電流を流せるよう大容量トランジスタ(ノーマルの約3倍)を採用しています。また、このトランジスタは瞬断能力にも優れており、高い1次電圧の発生にも寄与しています(写真)。