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火花放電
火花放電はイグニッションコイルで発生した高電圧が、プラグの火花ギャップ間の絶縁を破壊することにより発生する放電をいいます。
火花放電は容量放電と誘導放電の二つの成分により構成されています。トランジスタ点火では、コイルの2次巻線側に発生した高電圧がコイルの巻線間またはプラグコードなどの静電容量C2をまず充電します。この静電容量の充電電圧が火花ギャップの放電電圧以上に達すると、この静電容量に蓄積された電荷が放電されます。これを容量放電といいます。この静電容量は一般的に100pF以下のため、大電流(30~50A)が短時間(約10ns)流れて完了します。
次に、コイルの2次巻線側の電磁エネルギによる放電電流が火花ギャップ間を流れますが、2次巻線側はインダクタンスが大きいため電流値は小さく(50~80mA)、比較的長い時間(1~3ms)放電が継続します。これを誘導放電といいます(図)。